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三重県ではフィラリア症や ダニによる病気が多く発生しています。
予防期間は フィラリア症は4月から12月、
ノミ・ダニは一年中の予防をお勧めしています。
ノミ・ダニ予防薬は吸血による病気の広がりを抑える効果があります。
全てを一つのお薬で予防することも可能ですのでご相談ください。

猫ちゃんは室内飼育が基本ですが 同じように予防薬もあります。
どうしても外出してしまう猫ちゃんは必ず予防してあげましょう。

ダニ、犬、猫から 人に感染するSFTSも話題となっています。
温暖化傾向に伴い 人での発生報告地域が北上していますので
感染予防対策として ペットのノミダニ予防や猫の室内飼育が一層推奨されます。
また農作業や庭仕事の際も長袖を着用する、ダニ防除効果がある薬剤を使用するなど 人のダニ予防も大切です。

下のリンクは感染症発生動向調査で届出られた、ヒトのSFTS症例の概要です。

SFTSが感染症法で全数把握対象疾患に定められてから 2025年4月までの12年間で1071例の発生報告があります。
全国で最も届出数が多いのは宮崎県で118例、三重県は30例となっています。
東京都や神奈川県でも報告がありますが 注意しなくてはいけないのは感染した地域と報告された地域が必ずしも一致しないという点です。
また動物病院で動物から獣医師やスタッフがSFTSに感染したと推定される事例も11例報告されています。

動物病院での診療を安全に行うためにも、繰り返しになりますが、ダニの予防と猫の室内飼育をお願いいたします。

室外に出るがダニを予防していないペットや ダニが付いているペットの診察と入院については 
今後は診療内容の制限や特別な措置が必要になったり、
スタッフへの感染防止に必要な使い捨ての防護用品(ガウン、ゴーグル、N95マスク、グローブ、キャップ、廃棄処理箱等)の費用を頂戴いたしますのでご了承ください。

 国立健康危機管理研究機構 
https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/article/sfts/020/20250523144135.html

小鳥の診療を担当しております副院長の奈穂子です。

このたび 政府公認の専門性認定資格である、

鳥類臨床研究会の認定会員試験に合格いたしました。

このような資格が取得できましたのも

皆様のお力添えあってのことと厚く御礼申し上げます。

 

また大学卒業後に小動物臨床のご指導を頂き、多くの学会や勉強会へ

参加させてくださった ふるはし動物病院院長の古橋秀成先生、

後進の育成にご尽力下さっている鳥類臨床研究会の先生方や

病院研修を受け入れてくださった先生方、

日頃より勉強会等でお世話になっている先生方、

共に診療に当たっているスタッフと応援してくれた家族、

そしてご縁をいただいたすべての動物達に 深く感謝いたします。

 

資格取得はゴールではなく新たな出発点であり

更に研鑽して参りたいと思いますので、

今後とも当院をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

令和七年四月   今西奈穂子

 

鳥類臨床研究会認定会員一覧

 

 

お知らせです。

4月からクレジットカード決済時に基本的にサインは使えなくなりました。

なりすまし防止対策だそうです。

カード会社や金額によりますが、タッチ決済ができない場合はカード差込と暗証番号でしか決済ができない場合が出てきます。

お持ちのカードの暗証番号が分からない場合は 念の為クレジットカード会社にお問い合わせ頂きますようお願いいたします。

万が一決済が出来ない場合は当日中に現金でのお支払いをお願い致しますので ご了承願います。

 

 

 

ワンちゃんの飼い主様へ 大切なお知らせです。

年々気温が上がり 蚊の活動時期が長くなってきていることを受け

三重県獣医師会よりフィラリア予防時開始時期を早めるよう勧告がありました。

そのため当院でも今後は

予防薬を4月から与えていただくよう お勧めして参ります。

 

✴︎ フィラリア予防は 4月から12月の9ヶ月間を推奨いたします。

  毎月1回の薬なら 年間で9個が必要になります

  1歳以上の成犬なら 年に1回の注射薬もあります。

 

また、あまり知られていないかもしれませんが

フィラリア予防薬は薬事法で 要指示医薬品 に指定されており

重要な基本的注意として 

投与前に必ず血液検査でフィラリア感染の有無を確認することが定められています。

今年もすでに沢山のワンちゃんがフィラリア検査に来てくれました。

 

フィラリア検査のついでに

健康診断全36項目のオプションもお得に受けていただけますので どうぞご利用ください。

 

診察には予約が必要です。

1ヶ月先まで、インターネットまたは専用ダイヤルからいつでもご予約いただけます。

右上のweb予約ボタン、または 専用ダイヤル05058403408 から

診察券をご用意の上ご予約ください。

 

2024.3.23

 

急激な吐き気と食欲不振を起こしたセキセイインコちゃんを診察しました。

来院時はそ嚢が通常より拡張して垂れ、そ嚢内に液体と餌が溜まり 舌が蒼白で口から泡を吹いている状態でした。
酸素吸入後に何とかレントゲンを撮影でき 金属は確認されませんでしたが肺炎像と胃拡張があり、メガバクテリアの治療歴があることと、そ嚢に液体が充満していることから、まずは胃酸を抑え消化管を動かす薬と肺炎の治療を行いました。

翌日そ嚢の中の液体が減って安全に保定できるようになったところで そ嚢の底に柔らかい異物が触診されました。
そ嚢液を顕微鏡で観察すると紙のような繊維が観察されたため 何らかの繊維がそ嚢に溜まり、そ嚢から胃へ続く食道の入り口を塞いでいるものと思われました。

異物の固さと量から 特殊な器具を口から入れて摘出できると判断し、軽い鎮静下で行うことにしました。
舌の色が白く呼吸状態も悪かったことから酸素吸入をしばらく行い、万が一に備えて吸引器や止血薬、蘇生薬、気管挿管なども全て準備した上で 酸素吸入しながら処置を行いました。

まず潤滑剤をつけた細い食道ゾンデを挿入し そ嚢内に残っていた液体をできるだけ除去しました。潤滑剤は食道内の滑りを良くして異物を引き出しやすくするのが目的ですが、場合によっては使用しません。
次に 潤滑剤をつけた耳道用異物摘出用器具をそ嚢内に挿入し 異物の上部を軽く掴んで引き出しました。引き出す際に深く掴んでしまうと異物が折れ曲がり食道に詰まる危険が増しますので 上部を軽くつまむようにしています。また 助手はサクションをオンにして、私が異物を口から引き出す際、液体を誤嚥しないように横から液体を吸引しました。

出てきた異物はティッシュペーパーの塊に他の繊維が混ざったもの[画像]で 引き出した時の長さは28mm、幅は9mmもありました。飼い主さんに確認したところ ティッシュを食べるのは気づいていたので注意していたが、気づかないうちに少しずつ食べていたかもしれないということでした。

このように、そ嚢内の異物が少量で柔らかい場合は口から引き出す処置が可能な事も有り 今までセキセインコで3例行い全て成功しています。
しかし 処置中に吐いて誤嚥したり、引き出す途中で食道に詰まってしまったり 口腔を傷つける危険も常にあり、状況によっては即死も想定されるため非常な緊張感を持って行っています。危険性については飼主様に説明の上、ご決断を頂いています。内科的な治療で改善しない場合にこのような処置が必要になります。

小鳥は何でも口にして 飲み込んでしまうことがあります。
繊維の誤食の例としては 新聞紙、段ボール、服の毛玉、鳥用ベッド、本の背表紙、じゅうたんやラグ、フェルト、飼い主さんの髪の毛など。
ティッシュペーパーのような柔らかい紙でも今回のように詰まってしまう事がありますので 放鳥中は目を離さず、紙や布、服の毛玉、髪の毛なども食べさせないようにしましょう。
誤食している場合はそ嚢液や検便で発見できる事もあるので 定期健診を受けて確認しておくと良いと思います。ただし便に出ておらずわからないこともあるので、基本的には飼い主様の普段の観察が大切です。
健診で繊維を指摘された場合は生活環境の点検と改善をお願いします。

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